メジャー・デビュー作にして森高千里をフィーチャーして世間をあっと驚かせたtofebeatsが、続く2nd EPの相手に選んだのは藤井隆! それもタイトル通り、ジャケット通りのディスコを極めた作品となった。彼が考えるディスコから見えてくるニュータウンの風景から経済まで、tofebeatsがあらゆる角度から語ってくれた。
経済の安定があってこそのエンターテインメント。だから、できるだけくだらないことをやりたい
(中編より続き)
──前回はソノシートでしたが、今回はカセットテープが初回限定盤に付いてきます。聴けないだろうお前らという、何だか嫌がらせのような……。
tofubeats「ぼく自身、MTRのカセットプレイヤーが壊れて聴けないですからね(笑)。実は今回、MDを付けたかったんです。ただ、コストがあまりにかかりすぎたので断念。カセットはワーナーに生産ラインがあるので、みなさんが知恵を絞ってくれて何とか実現することができた」
──カセットテープブームに便乗しようとしたとか(笑)?
tofubeats「いやいや、J-POPのリスナーに向けて売ろうとしているので、それはないです(笑)。なんだこれっていう感じを植え付けたいんですよね。音楽をおもしろい趣味にできるかという挑戦でもある。メジャーに行ったからにはこういうことがしたかったし、メジャーならではの遊びだと思うんですよ。そもそも、こんなふざけてる風なジャケで出すやつもいない」
──ジャケットはおなじみのMEMOさんですね。
tofubeats「はい。今回もコンセプトをよく理解してくれたと思います」