メジャー・デビュー作にして森高千里をフィーチャーして世間をあっと驚かせたtofebeatsが、続く2nd EPの相手に選んだのは藤井隆! それもタイトル通り、ジャケット通りのディスコを極めた作品となった。彼が考えるディスコから見えてくるニュータウンの風景から経済まで、tofebeatsがあらゆる角度から語ってくれた。
ニュータウンつながりで藤井さんとやってみたかったんです
──4月30日にリリースされた2nd EP「ディスコの神様」は、森高千里をフィーチャーしたメジャー・デビューEP「Don’t Stop The Music」に続く作品となりますが、もともとあった曲なのでしょうか?
tofubeats「毎回、フィーチャーする方の人選を決めてから曲を作るので、そうではないです。今回も藤井(隆)さんにお願いして、お会いしてから曲を作り始めました。藤井さんは、いつかご一緒できたらと思っていた方なんです。去年の6月に”She is my new town”というシングルを松田聖子さんの作詞・作曲でリリースされているんですが、この曲が本当にすばらしくて! ぼくも“ニュータウン”をテーマに4、5年前からDJ NEWTOWNという名義でフリーのアルバムを5枚くらいリリースしていて、同じニュータウンつながりで藤井さんとやってみたかったんです。藤井さん自身もニュータウン育ちで、一緒にできそうだと思っていたので」
──tofubeatsが思い描くニュータウンの風景というか、イメージはどんなものなんでしょう?
tofubeats「まあ、簡単に言うと郊外ですよね。でも、ニュータウンの研究をぼくなりに進めるにあたって(笑)、関西のニュータウンというのは関東のそれとはまた違うことがわかってきたんです。それを話し出すと1時間では終わらないから脇に置いて(笑)、藤井さんは大阪の北部にある千里ニュータウン出身で、そこから高校時代にはジョディ・ワトリーを追っかけをしてブルーノートに行くような方だったんです。ぼくが住んでいたニュータウンは、その千里ニュータウンを例にして作られていて、ヒップホップをやりに神戸の中心地に出て行ったりしていたので、そういう感じが話をしていてもよく理解できた。同級生と違う趣味の音楽を聴いて育ったみたいな、同じような原風景があるのかなと感じましたね」