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ペトロールズ『SIDE BY SIDE』インタビュー(前編)

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既にリリースされているので耳にした読者も少なくないだろう。あるいは、方々で噂は耳にしているという人もいるだろう。ペトロールズのニューシングル『SIDE BY SIDE』が本当に素晴らしい出来なのである。このバンドが鳴らす音楽は、何から何まで並びない。ブラックミュージックからカントリー、プログレまでさまざまな音楽的意匠がナチュラルに昇華され、抗いがたい中毒性に彩られたポップス。それに触れる刺激と喜びたるや尋常じゃない。それぞれまったく異なるルーツを持っている長岡亮介のヴォーカル&ギター、三浦淳悟(ジャンボ)のベース、河村俊秀(ボブ)のドラムが濃密に絡み合い、三位一体となったグルーヴがリスナーの琴線を揺り動かす。決して騙しなどしないから、ぜひもっと多くの人に体感してほしいと思う。このメンバー全員インタビューが、ペトロールズの理解を深める一助になればと思う。

この盤でそこまでみんながやられてるんだとしたら、ジャブでKOしちゃったなっていう(笑)

—メンバー全員インタビューってけっこう久しぶりですよね?

長岡「うん、けっこう久しぶり。『Problems』(2012年11月にリリースされた初の全国流通盤)のとき以来かな」

—『SIDE BY SIDE』がリリースされてちょっと時間が経ちましたけど、とても幸福な広がり方をしていて。各種SNSなどの反応を見ても、これまでペトロールズに触れたことがない人も確実に惹きつけてるのがわかる。

河村「昨日のライブで“Fuel”をやったんですけど、イントロのドラムが鳴った瞬間にお客さんから歓声が上がったから。ああ、広がってんだなって思いましたね。イントロドンできちゃうなみたいな(笑)」

—うん、特に“Fuel”は抜群の求心力を誇っていて。バンドのマインドが開かれながらすごみを増してるのが明らかというか。

三浦「確かに今回の3曲は“Fuel”を筆頭にいままででいちばんキャッチーだよね」

長岡「うん、そうだと思う」

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