開花する季節へのたかぶりと抑制が拮抗する6月最後の夜。フェティシズムとテクノの臨界点が交わるポイントXOXOXOXが開演。ラバー、レザー、SM、ゴシック、ロリータ、サイバー、ボディアートといった世界の裏面と、アンダーグラウンドテクノの最深部がつながる。
さらなる高揚をさがす今回のXOXOXOXのゲストは、Vol.1でこのパーティの理想の瞬間を実現させたMAYUDEPTHが帰還。シアトルのクィアレーベル[Bottom Forty]や、ベルリンBUTTONSからもピックアップされてきた才能は、ロマンティックなまでに狂気的なドープネスと、体の静止を許さない強い推進力でオーディエンスに高い満足度を提供した。特殊な想像力で生み出されるハードグルーヴが非現実的なサウンドスケープを描くKaliや、波状のイマジネーションの移り変わりで快楽を連続させるMinn、渋谷の地下シーンで勢力を広げるハード/インダストリアルテクノパーティMATERIAL主催のc0caといった強靭なDJとの共演は、現実との境界線をぼかすための徹底したキュレーションといえる。さらに、フェティシズムとテクノが交錯する密夜 experiment主催のB.A.R.K & Hexeのハードインダストリアルや、ベルリン直系のサウンドを有するカリスマSiSeN、XOXOXOX支配人Pinkspineの有機質を含むモダンなテクノなど、多幸的な遊戯が隙間なく埋める。
この夜の開花は3組のショーとオーディエンスのアドレナリンによって促される。数々のアーティストのMVやミラノ/パリ・コレクションにも出演してきた、ヴォーグシーンの至宝SHIMIZU MASHや、ロープアートの究極へと迫る緊縛師Louis Kordexe、端正な顔立ちと生い茂った胸毛、豊満な爆尻であらゆる境界線をまたいで舞うセックスエドゥケイションパフォーマーLabiannaなど、ヒトと音の交錯の高まりは極まる。
心身の拘束と自由、想定外の事象によって、さらに激しくうつ鼓動。羞恥の愉楽と解放の罪悪、強烈な快楽のなかを涼しげに踊る。
Contact Web:
https://www.contacttokyo.com/schedule/xoxoxox-2/