「チョウのように」軽いフットワークで作品を理解し、「ハチのように」鋭い視点で読み解く方法を身につけるにはどうすれば いいのか――。ボクシングチャンピオン、モハメド・アリの有名な決め台詞を副題に据えた、新しい批評の入門書が誕生。著者はシェイクスピア研究者であり、フェミニスト批評家としても活躍する北村紗衣。映画、小説、音楽、舞台など近年の 話題作を中心にとりあげ、「精読する、分析する、書く」の 3 ステップに分けて、高校生にも分かるように楽しく解説している。著者の専門であるフェミニスト批評の入門書としても最適の一冊。続々と繰り出される鮮やかで鋭い批評に、ノックアウトされること間違いなし。
北村紗衣『批評の教室』(ちくま新書)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480074256/
刊行を記念してトークイベントも開催
■10/9(土) ジュンク堂
北村紗衣×小川公代 オンライン対談
作品に隠された秘密を読み解き、楽しむための批評の方法を教える『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』を上梓した北村紗衣。
「自己と他者の関係性としての<ケア>」という視点から、ヴァージニア・ウルフ、多和田葉子らの作品を読み解く『ケアの倫理とエンパワメント』を上梓した小川公代。二人の英文学者が、作品を読み解くことの意義と楽しみを語り合うオンラインイベント。
開催日時:2021年10月9日(土) 19:30~21:00
※イベント開始の10分前より入室可能です。
※イベント終了後1週間のアーカイブで視聴できます。
販売期間: 販売開始2021年9月7日(火)10:00 販売終了 視聴のみ 2021年10月9日(土)18:30 書籍付き 2021年10月9日(土)18:30
詳細&チケット販売:https://online.maruzenjunkudo.co.jp/collections/j70019-211009
■10/24(日) 本屋B&B
北村紗衣×森山至貴「フェミニスト/クイア批評の『楽しさ』を読み解く」
『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』『LGBTを読みとく ─クィア・スタディーズ入門』著者・森山との対談。東京大学大学院時代からの友人である二人。北村は、今回の『批評の教室』は、森山が学生向けにわかりやすく書いた『LGBTを読みとく─クィア・ スタディーズ入門』(ちくま新書、2017年)の「批評」バージョンをやってみたかったという。批評の方法論やジェンダー研究などの話題から、映画や演劇の観賞の仕方、大学教育の現場の裏話までを語る。
開催日時:10/24(日) 15:00~17:00
*14:30オンライン開場
※イベント終了後2週間のアーカイブで視聴できます。
詳細&チケット販売:http://bookandbeer.com/event/bb211024_critisism/
北村紗衣(きたむら・さえ)
1983年生まれ。武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。ウィキペディアンとしても活動する。著書に『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房)、『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社)、共訳にヘンリー・ジェンキンズ『コンヴァージェンス・カルチャー』(晶文社)がある。