音楽、ファッション、アートまで幅広い影響力を持つ東京のアイコン、VERBAL(m-flo)。同様にモデル、DJと目まぐるしい活躍を見せる中田クルミ。様々な現場でよく顔を合わせるという二人が、初の対談で改めて知った意外な共通点の数々とは。そして自身の「フラットな世代」の行く先を懸念する中田に対し、VERBALはどのような見解を述べるのか。
(中編より続き)
クルミ「お洒落のベースも上がってるから、本気で考えないといけなくて。ハイブランドもあればそれをパクってる安い服もあって、とにかくいろんなものがある中でおしゃれをしないといけないのは本当に難しいです」
VERBAL「僕たちの世代は何かをパクるのって完全に御法度なんですよ。歌詞も似てるのは駄目。モダニズムの精神があるというか、1つ確立したことをやったらそれがアートだから」
クルミ「私たちもパクリに抵抗はあります。でも、3歳くらい下になるとその概念は薄いかもしれないですね」
ー そもそものソースを知らない子がいるから、パクリだということすらわかっていないということはありそうですね。
VERBAL「サンプリングというのは面白いんだけどね。ジェームズ・ブラウンのフレーズをそのままループさせて、『何だよ、それ!』みたいな感じでヒップホップというカテゴリーができたわけだし」
クルミ「そう。水原希子ちゃんみたいになりたいんだったら、そういう服は着るけど、そこでどう自分の味を付けるかじゃないですか。でも丸ごと真似しちゃったりする子も沢山いて」